オール天然芝のフェアウェイだからできること!管理の方法全部見せます
天然芝の良さは四ツ池で練習している皆さんの方がよくご存知かもしれません。ボールの跳ね方はゴルフ場さながらで、本番通りの練習ができることが魅力です。四ツ池ゴルフガーデンが丹精込めて作り上げている芝のことをもっと知ってもらおうと、今回はどんな管理を行っているかを写真ですべてお見せしてまいりましょう。
1.天然芝って?
全国のゴルフ練習場は現在2,320店舗あり、その中で天然芝フェアウェイを使用しているのは627店舗です。人工芝よりも管理に手間のかかる天然芝を利用するメリットは、ずばり実践に近いボールの跳ね方やランの出方を体感できることにあります。
こちらの写真は四ツ池を上空から見たものです。天然芝だからこそ色の違いもはっきりと分かっていただけるのではないでしょうか。ではここから、多くのスタッフの手を借りて行う管理方法を見ていきましょう。
芝の管理を依頼しているのは「ジュビロ磐田」のホームである『ヤマハスタジアム』のピッチを手掛ける「グリーンワークス」さんです。
2.エアレーション(コアリング)
これは「エアレーション」という作業です。機械で穴をあけ、空気を送り込みます。穴をあけた際に出る土や枯れ葉などを取り除きながら古い根を切り、新しく新芽の根を育成させるというもの。また、土壌が固くなることを防ぎ、浸水性を高める役割もあります。
3.砂撒き
芝の育成に必要な作業には砂撒きも欠かせません。目砂を入れることで芝の発育に適した温度を保つことができ、根付きやすくなり密度も格段に上がります。また水はけが良くなるので、雨の練習では水を含んだ芝は転がらないということも体感できるでしょう。しっかりとボールを高く上げて落とすイメージができるのではないでしょうか。
砂を撒いた後は、芝よりも砂の方が多いイメージです。逆に言えばこんなにも砂が必要だということが分かります。
4.薬剤湿布
芝の大敵は虫食いや疫病です。芝の間から雑草が生えることを未然に防ぐためには除草剤も必要なので、殺虫剤や栄養剤を加えた芝に優しい薬を使用し、徹底的な管理が行われます。
打席に人がいない様子を正面から見る機会はなかなかありません。
こうしてスタッフによって管理された美しい芝には、10・20・30ヤードの位置を伝える白線が引かれます。このラインもゴルファーのアプローチ練習にぜひ役立てていただきたいとの思いから引かれました。
再現性のスポーツであるゴルフは、繰り返しの練習は必要不可欠。自分がどれくらいの振り幅で10ヤード、20ヤード、30ヤードなのかが分かるとコースでも自信に繋がります。また雨の日は、ボールを高く上げてピッタリの位置で止めたり、バックスピンの練習も効果的です。
まとめ
四ツ池の徹底した芝の管理は、スタッフの熱い思いによって支えられています。打席から眺めるフェアウェイの綺麗な緑、冬枯れの芝の色、季節によって変わる芝を楽しみながら練習してみてはいかがでしょうか。